2016年11月22日火曜日

防火窓

 悩ましい。。。


 実に悩ましい。。。



 我が家が建てるマイホームは、「準防火地域」です。

 これによって、お役所様から色々な制限を受けてしまいます。


 構造体が準耐火仕様でなければならないし、階段も準耐火。蹴込みを入れなければいけなくなるし、窓も防火窓にしなければいけないのです。


 もーめんどくさいです!!



 何が面倒くさいかというと、建てる人にとってはいいことがありません。


 メーカーが、国土交通省によって防火使用の認定を下された商品を使わなければイケません。

 メーカーは、防火認定をもらうために構造や材料の工夫をして商品化するため、防火認定を受けた商品は通常の商品の倍以上の値段である場合がほとんどです。

 さらには、商品数が限られるため、デザイン云々いうレベルではありません


 一昔前から商品化されてきた歴史があれば良いのでしょうが、2010年頃に、認定試験でズルしたのがばれたメーカーがいるらしく、一旦全メーカーの全商品が認定白紙になったため、洗煉された歴史もありません


 あーめんどくさい……。

 少しでもデザイン性を気にかけて建築する人にとっては、それはそれは大きな障害です


 設計図段階で、様々な壁にぶち当たりましたが、ここまで来てまた一つ大きな難題にぶち当たりました。


 それは「サッシ」です。


 防火窓のガラスはサイズ制限を受けます

 我が家に提案された窓がこちらです。

<初回提案>

 敷地の特性上、鉄骨の上に2階建てを立てる、いわゆる混構造になっているのですが、これに一つ、大きな問題があります。


<問題の窓>

 今回問題となったのは、この窓です。
 階段に沿って、北向きにカーテンウォールの様に窓が並べられています。

 これ、横滑り窓にしても、FIX窓にしても、一枚ガラスのサイズ制限を受けて実現不可能なのです。

 ビル用のサッシや、断熱気密ガン無視の防火窓を利用すれば可能なのかもしれませんが、性能の割には値が張ります。

 工務店さんと話し合って、最終的に決定したのが、ここに「通常の引き違い窓を最大サイズで設置する」というものでした。

 普通ベランダに出たり入ったりするあの窓です。


<引き違い窓>

 こうやって見ると、デザイン性を損なわずにイケる気がしていました。

 でもこれ、防火窓だから当然網入りガラスになるわけです。


 網入りガラスが嫌だったらシャッター付きの引き違い窓もあります。

<シャッター付き引き違い窓> 

何か急に枠が浮き出てきてもっさりしますよね。

 「ザ・窓!!」みたいな……。


 我が家は、この網入りかどうかで大きな分岐点があります。

 この窓側の向かいが3階建てのオフィスビルなのです。
 特に昼間は家の中が丸見えにならないようにしたい!

 それで窓にはフィルムを貼る予定でした。


 ところがやはり、フィルムを貼ると、ひび割れの問題が発生するため、網入りにフィルムは貼らないでください!!と、言われました。。。orz


 建築家さんや工務店さんは「大丈夫ですよ。今のサッシは昔ほどヤワじゃありません。」、と私の質問を一笑に臥せたので、そのプランで行っていたら、サッシ屋さんから先週、突然貼るなと言われました。


 では、フィルム貼れるシャッターへ、ということにしていたのですが、思った以上にシャッター付き引き違い窓がもっさりしている!!


 デザインを取るか機能性とフィルムを取るか、っていう選択肢だったわけで、本日完成後の家をガンガン写真撮り逃げしてきました。

 結果、、、


 縦の並び窓は、網入りにして視線が来ない工夫をすることになりました。

 そうするとその横のベランダの窓はどっち(現状シャッター付き指定)??横に合わせて網入りに変更する??


 っていう小さな問題がドミノ式に発生するわけです。

 こんな苦しい戦いをずっと強いられています。


 準防火地域のバカヤロー!!

0 件のコメント:

コメントを投稿