2016年8月24日水曜日

エコパーク論所原(長崎県雲仙市・2016/08/17-24)

 今年の夏休み。

 島原半島満喫ツアーを1週間行ってきました。


 我が家は毎年夏休みは、宿泊代節約とアウトドア満喫のためフルキャンプを行っています。

 我が家では、フルキャンプでは最低2泊以上しないとゆっくりできないという結論に達しており、拠点を一箇所にしてそこから観光を楽しむ、というスタイルを取りました。

 色々検討した結果、小さい子をたくさん抱えた我が家の要望は以下の通り。

・清潔なトイレ・(できれば)シャワーがある
・整えられたサイトである
・オートサイト

 これらを大前提として探した結果、島原半島ではエコパーク論所原が最も良い、という結論に達しました。

<エコパーク論所原・センター>

  エコパーク論所原は、島原半島のほぼ中央に位置しており、島原半島ならばどこに行くにしても最適の位置にあります。

 各海岸線までは車で20分程度。
 雲仙温泉まで車で10分程度。

 そしてアウトドア施設としての充実度も目を見張るものがありました。

 我が家は完全装備での7泊8日でしたが、装備品をレンタルすれば手ぶらでもアウトドアを楽しめます。

 オートサイト利用で1泊4000円。
 7泊利用で28000円でした。

 一家6人の我が家は、普通のホテルに泊まったとすると、1.5泊分の料金で1週間楽しめました。

 キャンプサイトの地図はこのようになっています。

<エコパーク論所原・キャンプサイト>

 キャンプをしてきた人達が残した、エコパーク論所原のブログ記事がいくつかあって、それを参考に我が家は「11番サイト」を利用しました。

 理由は、

・景色がいいらしい(ブログ記事と予約の際の施設の人からの情報)
・シャワー・トイレのすぐ横

 だからです。

 結果、大正解でした!

 11番サイトの短所としては、

・西日がもろに当たる
・シャワー・トイレ棟の灯りが夜間ずっと点いている

 くらいだとおもいますが、我が家は小さい子供ばかりなので、3歳児でもトイレに一人で行けるこのサイトは大変助かりました。


<エコパーク論所原・11番サイト>

 設営前のサイトです。
 手前の机は共同用で、道路の向こうが11番サイトになります。

<11番サイト・設営箇所>

 テント設営部は十分な広さです。
 一般的なサイトよりもやや広い、といったところでしょうか?
 車を停めて、3m四方のテントの横に450長のスクリーンタープを付けて、その前面にヘキサタープを張ってもまだ余るくらいでした。

 サイトの土もしっかり作られていて、ペグの刺さりも適度です。
 しっかり打ち込まないと刺さらないけど、強風には安心して見ていられるほどの強度を確保できました。
 理想的な土の硬さでした。

 そして何よりも水はけが良かった!!

 一度だけ雨に降られたのですが、次の日の朝には「雨降ったっけ?」っていうくらい水たまりも何もありませんでした。

<11番サイトとトイレ・シャワー棟>

 サイトと歩道を挟んで向こうの建物がトイレ・シャワー棟です。
 とても清潔に管理されていて、気持ち良く使用することができました。
 トイレは洋式、身障者用も有り。
 シャワーはコイン式ですが、コインを入れなくても使用できました(事前に管理棟より説明あり)。

 自販機もあって、いつでも飲み物が手に入ります!!(笑)
 アウトドア感がちと無いですが、夏の猛暑の中、最低限の脱水対策になります。
 酷暑の昼間にこっそりパパだけ冷たいグレープサイダーを買って一気飲みしたのは内緒です。

 トイレ・シャワー棟から20mほど右方へ進むと、大きくてきれいな炊事等もありました。


 時間をかけてテント設営。

<テント設営・11番サイト>

 久しぶりにメインのウールリッチテントスクリーンタープを連結設営しました。
 西日対策には、毎度のスノーピークヘキサタープを設営し、食事スペースを確保しました。


 サイトの目の前には草スキーができる丘が広がっています。

<草スキーの丘>

  センターでソリを無料でレンタルさせてくださって、思う存分楽しむことができました!


<草スキー!>

 夜はこの丘にシートを敷いて、流れ星と星座の観察をしました。
 天の川も見えてとてもきれいな星空でした!



今回は子供4人になって、アルファード一台ではキャンプ道具を運べなくなり、バイク一台も出動しています。

 子供とタンデムして、荷物を積んだ行きと帰りは、大人一人分と子供一人分、アルファードにキャンプ道具が積めます。

 そしてバイク保護として、初めてデビューしたキャンプグッズがあります。


<ミニヘキサタープHX・モンベル>

 新しくポイントで購入したモンベルのヘキサタープです。

 VMAX1台がスッポリ入りました
 当初直射日光と雨対策で設営しましたが、想定外の樹液が凄まじく、結果、樹液からバイクを守ってくれる形になりました。

 本来は子供とのマンツーバイクツーリングで使用するつもりでしたが、デビューはバイクカバー用途になりました……orz。



 エコパーク論所原をよく利用している職場の先輩から、「夕陽の丘に行ってみな!」って言われて、センターから道路を挟んだところにある夕陽の丘に行ってみてびっくり!

 この丘からは小浜方面(橘湾方向)を一望できます。
 遠くに見えるのは東長崎でしょうか?


<夕陽の丘・エコパーク論所原>
 

 先輩、教えてくれてありがとうございました!!


 色々まとまりもなく書きましたが、このエコパーク論所原。

 常駐スタッフがさわやか!
 島原半島を満喫できる!
 温泉も近い!
 夏は少しだけ下界より涼しい!
 動物ともふれあえる!
 トイレ・シャワー室もきれい!
 景色もいい!
 夜空もきれい!
 スペックの割に安い!

 いいとこ上げたらキリが無いくらい素晴らしい施設でした!!


<朝カオスのテント内……>

2016年8月22日月曜日

島原市内観光(夏休み6日目・長崎県島原市)

 キャンプ場で体勢を整えた日曜日の翌日。

 夏休み6日目は「島原市内観光」をしました。


<島原城パネル>


 動線は、エコ・パーク論所原を出て、国道57号で島原市内へ。
 まずは、島原市のシンボルである「島原城」へ向かいます。

 前もって、日野江城、原城を散策して勉強していた我が家は、いわゆる幕府方の拠点である島原城がどのように観光PRされているのか、興味深いところではありました。


 そして、いざ島原城に着いてみると、やはりそこは島原半島の中心地だけあって、しっかりした観光施設になっていました。

 分かりやすい案内板、広い駐車場、城の整備、売店、観光スタッフ等、それはそれはもう観光地として立派な施設でした。


 昨今の戦国ブームにあやかって、地元のお姉さん達が、島原ゆかりの武将に扮して暑い中、元気に観光案内を行っていました。

 駐車場には、島原城の案内として説明書きがあります。


<島原城説明板>

 ふむ。絶妙な語り口ですね。
 松倉氏が重税を課してお城を建てたなどとは一言も触れられていません。

 しかし島原城の歴史が分かりやすく端的に説明されています。


 さて、入場口になぜか六文銭の甲冑が置いてあり、だれでもどうぞ、と無料で試着できるようです。


<六文銭にご満悦の長男>

 嬉しそうですね。。。
 いや、楽しければいいのです!!


 館内には、島原半島ゆかりの展示物が、階層ごとに整理されて展示されていました。

 島原の乱についても、詳細に展示しているコーナーがありましたが、何となく表面的なモノでしたし、キリシタンの展示物に関しては、粛正していた側の施設ですから、これで観光客にアピールしているのはさすがに違和感がありました。

 ただ、島原の乱当時の島原半島の人口分布や、部落毎の乱への参加率などを数字にしていた地図などは、個人的におもしろいものがありました。

 当時は、有馬氏が南島原に拠点を構えていたため、島原半島の中心部は南島原地方だったようです。
 人口密集地帯は、日野江城、原城の辺り。
 いかに貿易で繁栄していたか、というのは南島原地域を指すもののようです。


 何はともあれ色々とおもしろい展示でした。
 「島原大変肥後迷惑」の災害状況なども解説されていました。

 日野江城・原城の衝撃からすると、何となく中身がないように見えてしまった島原城を後にして、城下のお店でお昼ご飯を摂りました。

 島原名物の一つである「具雑煮」の老舗、姫松屋本店です。

 なかなかの活況で、おいしくいただくことができました。


 次はそこからほど近い、「島原武家屋敷」へ。

 観光者用に駐車場が用意されており、そこから歩いて散策します。

 歩いてまずあるのがこちらの屋敷。

 


 きれいに整備されて維持されています。

 ここから裏に抜けて、武家屋敷の路地へ。

<島原武家屋敷・用水路>

 武家屋敷の間の通りに、真ん中に生活用水路を備えた風情のある通りが維持されています。

 この用水路は湧き水のようで、真夏でもとても冷たく澄んだお水でした。

 水遊び大好きの次男は、下がり口で何とか水に触ろう、遊ぼうと必死でしたが、何とか歩かせました……。
 そのまま付き合ってたら日が暮れてしまいます……。

<お水に触りたい次男>

 途中、両脇には武家屋敷が保存されており、なかなかの風情です。


<武家屋敷の石垣と屋敷>

 この通りを半分くらい行ったところで、我が家は引き返しました。

 この日は猛暑日。

 日陰は所々の木陰しかなく、このままでは暑さでダウンしてしまいそうだったので。。。

 屋敷内もいくつか内覧させてもらいましたが、昔の水回りや、座敷の天井高、広さ等、楽しく内覧できました。


 武家屋敷を堪能した後、休憩でデザートを食べにアーケードへ移動


 島原と言えば、の一つである「かんざらし」を食べに行きました。

 有名どころの一つ、「しまばら水屋敷」へ。

<しまばら水屋敷・中庭の池と縁側>

 しまばら水屋敷は、古民家を喫茶店に改装した茶屋、です。

 店主の祖母が暮らしていた屋敷を改装したそうです。


 澄んだ湧き水を庭に佇み、それに沿って1日のんびりできそうな和室と縁側。
 凄く贅沢な空間です。

 ここを茶屋として開放、という店主さんの勇気に乾杯です。

 ここは、お店の入り口で先に注文、支払いをしてから店内へと入るシステムです。


 猛暑日に我が家がオーダーしたのがこちら。
 アイスコーヒーとかんざらしセット。

<アイスコーヒーとかんざらしセット>

 実は個人的には、かんざらしにはあまり期待していなかったのですが、食してみてそのおいしいこと!
 もっちりとした口当たりで次々と食してしまい、あっという間に完食してしまいました。

<かき氷・しまばら水屋敷>

 子供達はかき氷。

 たくさん盛られていましたが、ソースはよくある市販の味でした。
 前日食したかき氷とは違って、全部食べるのに子供達は苦労している感じでした。

 食べ終わったらゆっくりお庭を見ながら涼みます。
 この時間がこの喫茶店の最大の売りな気がします。


<亀がすーいすい・しまばら水屋敷>

 なぜか池には亀さんが気持ちよさそうに一匹泳いでいます。
 子供達は飽きずにずっと観察していました。


<亀さんとお別れ>

 帰り際にも皆で亀さんを見つめてお別れ。

 とっても風情のある喫茶店でした!


 その後、有馬・島津連合軍が、北から南進してきた龍造寺軍と戦った、有名な「沖田畷の戦い」跡地に向かってみましたが、こっち、って標識のあるところは見つけましたが、どこが入り口かもわからず、諦めて撤退しました。


 最後に向かったのは温泉

 ホテル南風楼の大浴場を堪能しに行きました。

 ゆっくりと海と熊本方面を眺めながら浸かる温泉は格別でした。


 帰る途中、ホカ弁で夕食を買って、暗くなったキャンプ場に帰って、皆で弁当を食して就寝しました。


 夏の島原市内観光。

 楽しんだ1日でした!

2016年8月21日日曜日

キャンプ場の家事とかき氷(長崎県南島原市・夏休み5日目)

 夏休み5日目。

 この日は日曜日と言うこともあり、観光施設は人が多いだろう、という予測の元、お休みの日、としました。

 家族6人で1週間のキャンプ場滞在となると、洗濯物の量もかなりのものになります。

 この日は朝から洗濯しながら子供達は好きに遊ぶ、という午前中になりました。

<洗濯物とテントサイト>

 もう、ここに住んでんの??

 って感じの光景ですね。


 洗濯機は、遠くの方のトイレ・シャワー等にありました。

 さすがに洗剤までは持参しておらず、キャンプ場の人に相談したら、「差し上げますよ!」と、数回分の洗剤を分けて下さいました。

 1週間も滞在するとなるとさすがにVIP待遇です。

 ありがとうございました!


 無事、洗濯物を干し終えると、午後からは妻と画策していたデザートに出発!!

 今日の真の目的はここです!


<ひかり・南島原市・かき氷店>


 前日ここのかき氷店のポスターが、資料館に貼ってあったのを見て、絶対行こう!!って決めてました。

 ここのかき氷やさんは、期間限定、しかも土日祝日しか営業していない、ということで、夏期休暇中となるとこの日しかチャンスはありません。

 このひかりというかき氷店ですが、人気の少ない島原半島のさらに人気の無い山奥にあります。

 しかし着いてみてびっくり!

 店の前の道路にずらーーーーーっと車が並んでいました。
 たぶん10台以上。


 猛暑の中、当然あきらめるなんてことは選択肢にありません。

 注文を済ませてひたすら外で待ちます。

 ちなみにこのお店のメニューはシンプルで、苺、みかん、抹茶しか種類はありません。

<湧き水で遊ぶ子供達>

 ここのお店の道路の向かいには、待機スペースと屋外テーブルが置かれてあって、そこに水車を備えた湧水スペースがあります。

 水はキンキンに冷えていて気持ちがいいです。
 子供達は待ち時間中ずっとここで遊んでいました。

 待つこと15分ほどだったでしょうか。


 やってきましたかき氷!!


<かき氷・ひかり>

 この色。抹茶かと思いましたが、です。

 このお店で採れた苺を加工して、苺ソースにしたもののようです。
 この後みかん抹茶と到着しましたが、どれもおいしい!!


 ソースも食べたことない味でおいしいのですが、氷もさらさらで、ふんわりかき氷です。

 我が家は、当初の予想に反して、みかんが人気で、全部食べ終わった後、もう1個追加注文しちゃいました。


いや〜、来て良かった!!

 
<一級品のかき氷店・ひかり!>

 我が家的に一級品認定です。

 島原に夏、お立ち寄りの際には是非ともお試しあれ!


 この日はこの後雲仙温泉の有名旅館、富貴屋に行って家族湯を堪能しました。

 富貴屋の家族風呂は、以前浴場として利用していた部屋を家族湯として開放しており、我が家としては過去最大級の巨大家族風呂でした。

 まだまだ夏休み in 島原は続きます!

2016年8月20日土曜日

加津佐イルカウォッチング(長崎県南島原市・2016/08/20)

 2016年夏休み、島原行脚4日目。

 この日はメインイベントの一つと位置づけている、イルカウォッチングに行って参りました!



 島原半島の観光目玉となってきているイルカウォッチング。
 イルカ遭遇率99%という驚異的な数字が売り文句です。

 事前に色々調べたところ、積極的に宣伝を展開している、加津佐イルカウォッチングを選択しました。


 何を言っているかというと、この地域のイルカウォッチングは、船を出す拠点がたくさんあって、どこを選択してもイルカウォッチングへ行くことができるんです。

 仕組みがよくわかってなかったので、間違いなさそうなところを選んだわけです。


 事前にネットで予約して、加津佐イルカウォッチングに向かいます。

 人も車も少ない街で、明らかに人で賑わっている場所がイルカウォッチングの拠点でした。

 予想に反してかなり若いお兄さんやお姉さんがスタッフとして働いています。
 押し寄せてくる客を、慣れた感じで爽やかに捌いて行っています。

 受付を済ませて、しばらく待っていると、お姉さんの事前説明が始まりました。
 クイズ形式にしたり、紙芝居のようにして野生イルカがどうしてこの辺にイルカの説明とか、イルカの生態とか、特徴とか、乗船中の注意事項とかを、色々工夫して楽しくプレゼンしてくれました。


 プレゼンが終了すると、ライフジャケットを受け取っていざ出発!!


<いざ!乗船!>

 意気揚々と船に乗り込みます。
 子供が多いので準備にもたもたしてたら最後尾からの乗船になりました。

 これはこれでゆったり座れていいもんでした。


<イルカスポットへ移動!>

 イルカ出現スポットは、この地域の同業者で情報共有しているらしく、そのスポットに向かって一目散に向かっています。

 イルカはい〜る〜か〜〜。

 どんどん海の上を走って、とうとう天草の沿岸まで行きましたが、そこで。。。

<いた!!>

 いました!イルカ!

 悠然と3頭〜7頭くらいで泳いでいました。


 そのイルカの周りには……。
 

<大量のウォッチング船!?>

 あちこちの拠点からこのスポットに集結した船がたくさんいます。

 イルカを近くで見れるかどうかは船長次第!!


<間近に近寄って>

 しばらくイルカちゃん達の周りを船がうろうろしました。
 ちなみに後ろの地上は天草です。


 イルカが見える度に乗船しているお客さんは「こっちこっち!」っていいながら移動しています。
 その度に船がぐいぃぃ〜〜って傾きます(笑)


 当初イルカが出てくる度に大きな声を出して子供に語りかけ、写真撮影に勤しんでいましたが、段々疲れてきて、興味は別のところに行きました。


「ウィッチャー達の観察」です(笑)

 後半は完全に「イルカウォッチャーウォッチャー」になってました。。。

<船とその上の人達>

 なかなか楽しいイルカウィッチングとイルカウォッチングウォッチングでした!


<飽きた??>

 長男はカメラを向けたらこんな表情しただけですが、きっと心の中はもう飽きていたに違いありません……。


 帰りはまた島原半島側までがーーーっと走って、15分ほどで到着。

 無事再上陸を果たし、少しだけグッズを買って出発しました。


 この後、ドラッグストアで足りないキャンプ用品や飲料を補充した後、日野江城近くの定食屋さん、「味太櫓」で昼食を摂りました。

 おいしかったけど、もう少しチョイスしようがあったかもしれません……。
 サービスが……。


 腹ごしらえしてもう1件。
 昨日、原城を回っていた際にお世話になった高橋さんが、是非行ってみてくださいとお勧めいただた、有馬キリシタン遺産記念館に寄りました。

 数多くの国内の博物館同様、館内撮影禁止でしたので、写真は残っていませんが、島原半島南部の歴史と有馬氏とキリシタンの繁栄と衰退を分かりやすくまとめていて、非常に勉強になりました。

 島原半島の隠れキリシタンについて学びたかったらここが一番手っ取り早いかもしれません。

 スタッフさん達も予想に反して若い方が多くてとても親切でした!!
 説明に熱が入っていたから、てっきりキリシタンの方かと思ったら、普通に浄土真宗の方でした。
 自分と宗教の背景が同じで、異教について学んでいるという共通点から、妙に聞く側としても力が入りました。

 お姉さんが子供の相手もしてくれてゆっくり見て回ることができました。
 本当にお世話になりました。


 ちょっと早かったけど、時間に余裕を持たせて帰路につきました。


 この辺りは棚田があちこちにあって、非常にきれいな斜面をいくつも目にしますが、日本棚田百選に選ばれている「谷水の棚田」なるものが標識で示されています。

 理由はないけど、妙に気になって、遠回りになったけど行ってみました。


<谷水の棚田・南島原市>

 うーーん。きれいだ。
 島原-天草間の海を見下ろす、絶景の棚田です。

 交通的にも狭い道を延々と進んでいくので、ここを訪れる人は稀少なのではないでしょうか?

<谷水の棚田・山側>

 道路から見上げる棚田もきれいに整備されていて圧巻です。


<谷水の棚田>

 子供達はこの絶景の中、車の中でDVD鑑賞です。
 「パパとママ、何やってんの??」って言われました(笑)

 帰ったら長崎から母と義兄・姪っ子達が、遙々サイトに遊びに来ました。
 一緒にBBQして楽しい夜になりました!


<2016年夏休み4日目・動線>

2016年8月19日金曜日

日野江城・原城散策(長崎県南島原市・2016/08/19)

 バタバタとテントを設営して、2日目は私は家族と別行動へ職場へ。
 最低限済ませとかなければいけないことを済ませに行きました。

 妻と子供達は、夏の帰省の忘れ物を取りに熊本へ。

 何だかんだで夜までかかって、近くの家族湯で合流。


 何もせずに2日目が終了しました。。。



 そしてキャンプ3日目の朝。

 ゆっくりタープの下で朝ご飯です。
 この日から本格的な夏休み活動スタートです!

<まったり朝食〜> 

 手前に夜の間大活躍の蚊取り線香達の残骸が並べられています。
 キャンプの必須兼恒例作業です。


 三男くんは寝返りもしないので椅子を二つ独占して御鎮座奉られています。
 で、、、ママに悪戯されています。。。

<鼻を触ると反応する三男くん♪>

 子供4人+アウトドアですから、時間をあまり意識せずにゆったりスタート。

 私が大好きな信長の野望で、有馬氏の拠点となっている日野江城へ。
 以前から行ってみたかったところです。


<日野江城入り口>

 駐車場は4、5台分しかなく、もっと大きな入り口があるだろうと、一旦通り過ぎてしまいましたが、ここが入り口でした。

 階段だけは見事に整備されています!・・・。
 これ、登るのか……。


<日野江城・大手門石碑>

 階段の下に石碑があって、ここが大手門だったようです。

 まだ朝一番ですから、やる気満々で階段を上っていきます。

<日野江城・1段目>

 日之江城は傾斜を利用して建築されているお城で、段々畑ならぬ段々城になっています。
 昔の山城によくある形なのでしょうか。

 写真手前に網が見えますが、これは階段に沿って下から上まで隙間無く貼られています。

 網の扉には鍵がかかっているように見えて、立ち入り禁止かと思って一旦帰ろうかと思いましたが、妻が、「あ、開いた!?」と。

 いーのかなぁ、って思いましたが、これはどうやらイノシシよけの柵だったようです。

 観光客は自由に出入りして良いようでした。

 3段目(階段の最上段)に到達して中に入ってみると……。


<日之江城・3段目からの景色>

 眼下に領地、遠くに海を見渡すことができます。

 こっから4段目に登る階段跡があって、その先は崖崩落のため、立ち入り制限されていました。

<日之江城・4段目に続く中央階段跡>

 昔の風景と栄華を思い描きながら、日野江城散策を終了しました。

 訪れてみて気づいたのですが、当時の戦国大名である有馬氏が、西洋貿易で利を上げており、かなり裕福な大名であることがわかりました。

 隠れキリシタン遺産群として、日野江城も世界遺産を目指して頑張っているそうです。

 今は全く以てその雰囲気はありませんでしたが、ポテンシャルは大いに秘めたお城に感じました。

 まだ整備されておらず、観光客も我が家のみ。
 もちろん中国人もおりません。

 意外とこのままの方がいいんじゃないかなぁ、なんて勝手に思ってしまいましたが、それではこの地域の観光に貢献できませんよね。

 頑張ってください!


 ゆっくり日之江城を見てたら昼前になったので、お昼ご飯へ。

 まずは島原ソーメンでしょ!?
 ってことで、行ってきました。

 そうめん専門店の面喰いに行ってきました。

 <面喰い・南島原市役所前>

 うん。おいしかったです。
 麺ですから。 

 お土産もここでざっと買っちゃいました!

 とりあえずはFirst mission complete in 島原!


 お腹を満たしたら、いよいよこの日最大のイベント、原城散策へ。

 原城は、有馬氏が日野江城から新たな拠点として、天封となる前に新たに築き、短い間本拠となったお城です。

 江戸時代初期の島原の乱で、反乱軍が本拠としたお城として有名です。


<原城案内版>

 ひろーーーくて、道に迷うことはありません!

 日野江城とは違って、こちらはぼちぼち観光客が出入りしていましたが、常に3〜4台の駐車でローテーションしてる程度でした。


<原城・本丸への道>

 この日は快晴、酷暑。
 炎天下の中を本丸まで歩きました。


<原城・駐車場〜本丸>

 少し歩くと島原半島と天草間の広大な海が目の前に広がります。



<原城・崩された石垣跡>

 原城は落城後、このように政府軍に石垣を壊されたそうです。

 さらに歩いていくと、高台に本丸跡があります。

<原城・本丸跡>

 本丸跡はかなり広い高台となっています。
 ここに様々な碑、石像があります。

 海側には天草を一望でき、島原-天草が地理的にも人の動きとしても一体となりうることがわかります。

 陸側は山ですが、海に突き出た形となっている原城を土塁で囲んだ、という政府軍の土塁を一望することができます。
 これは説明してくれる人がいないと、地理的に一体化しているのでわかりませんが、我が家は幸いなことにボランティアで説明してくれる方に教えていただきました。


 そしてこの高台には、反乱軍の大将として有名な、天草四郎像もあります。
 長男は長いこと前に立って見上げていました。


<原城本丸・天草四郎像>

 小西行長の家臣の4男として生まれたと言われている天草四郎。
 形式上の、大人の事情で担ぎ上げられた大将であったのだと思いますが、敬虔なクリスチャンであったというのは間違いない事実のようです。


<原城・ボランティアの高橋さん>

 毎日原城を訪れているという、原城研究家の高橋さんという方に色々と話を聞くことができました。
 彼は毎日原城を訪れているそうです。
 惜しみなく知識を披露してくれて大変勉強になりました!

 聞いているのかいないのか、歴史好きの長男もずっと話を聞いていました。

 怖い話、夢のある話、当時の考えられない状況、背景、島原の乱の動き等、本当に色々と話して下さいました。

 私にとって一番印象に残ったのは、乱鎮圧後、100年間原城半径数kmは出入り禁止であったということでした。
 死体の処理も行われず、無人の領域となったまま100年間も空白地帯であったというのは、当時の乱がいかに凄まじいものであったかということを物語っている気がします。

 原発事故でも、原爆落下後も100年間の空白地帯という歴史は日本中探してもないのではないでしょうか?

 100年経ってから、小豆島等から、税優遇政策を受けて農民が入植してきたそうです。


 壮大なる隠れキリシタン弾圧、年貢取り立ての歴史に触れて有意義な時間であったと満腹状態で、拠点であるエコ・パーク論所原へ帰りました。


 途中、スーパーでお肉を買って、久々のBBQをしました。

 お安いメッシュ七輪に、焚き火で点火した木炭を移し、じゅ〜〜っ、と食べました。
 おいしかったです。


<メッシュ七輪とお肉♪>

 まだまだ島原行脚は続きます!


<島原行脚3日目>